2020年放送のドラマ「テセウスの船」のレビュー

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2020年に放送されたドラマ「テセウスの船」を、【amazonプライムビデオ】で一挙見しました!見始めると先が気になってしまう、危険なドラマです。

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フィクションとはいえ、最初は見ていて辛くなるほど主人公「心(しん)」が不幸を絵に描いたような人で切なくなりました。もと警察官の父親(佐野文吾)が死刑囚で、唯一の癒やしだった妻が娘を産んで亡くなるんだけど、亡くなる瞬間に(心の)父の冤罪の可能性を調べることを決心させるという。重たい人生ドラマなのかと思いきや、過去にワープするというSF的なものもあり、まるで日本版の「バックトゥザフューチャー」という感じ。私的には凄く好きです!

心が30年前の父、母、姉、兄と出会って自分の知らなかった家族の姿を見て「こんな人が罪を犯すはずがない」と思い、真犯人を突き詰めていくんだけど、父親役の鈴木亮平さん、母親役の榮倉奈々さんが、凄く良いんですよ~~!心役の竹内涼真さんとはそれほど年が変わらないのに、見ていると家族に見えてくる・・・・ほんと不思議。

ストーリーも、見ていると誰もが怪しく感じてくるし、真犯人も私にとっては意外な人だった。というか、真犯人(大人の方)は最後まで原因がわからなかったですけどね。

残念なのは、謎解きがちょっとお粗末だったこと。なんか、だいの大人2人が小学生にさんざん振り回されて全て空振りで、自分から自白して佐野の無実が判明するという。事件のスクラップ見てるなら、さすがに裏をかいてくるでしょ!私なら再タイムスリップしたら真っ先に、犯人の声を聞いているであろう佐々木紀子さん(松尾さん)に話を聞くと思う、この時点ではまだ生きているし。

と毒舌も混じってしまったけど、家族の絆を描いているドラマとして見るなら、かなーり感動的な内容だと思います。

この時にお腹にいた30年後の心は、もちろんだけど何も知らない。結局、必死で父の無実を信じて危険を顧みずに走り回っていた心はもういなくて、母も姉も兄もあのときの心がお腹にいた子の30年後の姿だったなんて夢にも思っていないから、全てを知っているのは父の文吾のみ。ここにいるのは心であって文吾を助けてくれた「心さん」ではない。30年前に心がタイムカプセルに入れた結婚指輪を見つめる文吾の寂しそうな顔が印象的です。

「テセウスの船」は、コミックでも人気が高いんですよ!私は、ドラマの方がわかりやすかったかな・・・・好きな俳優さんも多かったので。
テセウスの船
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